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ぶどう膜炎

ぶどう膜とは眼球の中間位置にある虹彩、毛様体、脈絡膜の3つをまとめた総称です。眼球全体を包み込み、血管が豊富な組織で、網膜への栄養補給やピント調整などの役割を担っています。血管が多いため、感染やアレルギー反応で、炎症が起こりやすくなります。
病変が虹彩・毛様体に炎症が起こるものを前部ぶどう膜炎といい、病変が眼底の奥の脈絡膜に炎症が起こるものを後部ぶどう膜炎と言います。眼球の全体に及んでいれば汎ぶどう膜炎と呼びます。原因は細菌・ウイルス・原虫などによる感染性のものや免疫異常によるもの、糖尿病などの全身疾患に合併するもなどがありますが半数以上で原因がわかりません。
代表的なぶどう膜炎にはサルコイドーシス、原田氏病、ベーチェット病の3つが挙げられます。

サルコイドーシス

サルコイドーシスは、全身のリンパ節やいろいろな臓器(肝臓、脾臓、骨髄など)に腫瘍状の塊(結節)ができる病気です。後発年齢は20才代と40才代に二つピークがあり、女性に多く。症状はどの臓器の結節ができるかによって異なります。この病気の一部の人には、眼にも小結節ができ、ぶどう膜炎が起こります。サルコイドーシスの臨床所見、自然経過、予後は極めて多彩です。全体では60%以上に近い症例で自然寛解が得られるが30%程度の症例で慢性経過をたどります。適切な治療をしても、ぶどう膜炎が繰り返すと徐々に視力が落ちることがあります。
胸部のリンパ節に最もよく結節ができるので、診断を確定するために胸部のレントゲンを撮影したり、手術で胸部のリンパ節を取り出して顕微鏡で検査したりします。
また、免疫が低下しているのでツベルクリン反応が約55%で陰性になるといわれています。
治療はステロイド剤の点眼や内服薬を使用します。症状が改善しにくい場合や再発を繰り返す場合は、視力が低下することがあります。

原田病

全身のメラニン細胞に対する免疫反応が高まったためにおこるぶどう膜炎です。原田病ではぶどう膜炎と同時に、めまい、嘔吐、頭痛、耳鳴りかどが起こり、1~2ヵ月すると頭髪や眉毛が白毛になることがあります。この病気は、3~6ヵ月で症状が収まってかなり良い視力が回復することが多いのですが、まれには2~3年にわたってぶどう膜炎が続き視力が悪くなることもあります。治った後の眼底の色が特徴的で、非常に明るい眼底になります。これを夕焼け状眼底といいます。

ベーチェット病

ベーチェット病は15~40才の男性に発病することが多く、次のような症状が出ます。①ぶどう膜炎②外陰部の潰瘍③舌や唇のアフター④皮膚の発疹。これらの4つの症状が全部でそろうとは限りませんが、何年にもわたって、これらの症状が互いに前後して出現したり消失したりします。再発が繰り返して内に、次第に視力が低下して、ついに見えなくなってしまうことが多く、非常に治りにくいので難病に指定されています。













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